2011年11月25日金曜日

new仕事

2週続いた就職活動終了 希望していた以上のポストを得た。 これからはセキュリティ関連でキャリア積むことにします :)

2011年11月10日木曜日

転 機

世界の皆さんこんにちは。

ここモントリオールも最近めっきり寒くなって、本格的に冬の到来を感じるようになってきたんだぜ。

まぁいいや。

さっそく本題だけど、タイトルにも書いたとおり、ちょいと生活に変化が起きそうなんで、ここいらで日記でも書きましょかね、と思い筆をしたためることにした。 

いや、キーボードを叩くことにした。 カチャカチャ



1 現在の状況

私、巨神兵は小さなファーストフードレストランで調理師として働きだして丁度1年がたったところ。 仕事と並行して通っていたフランス語の学校も今年の7月に卒業したので、今は仕事一本のみやってるのだ。 と、いっても週33時間程度の比較的軽~い勤務なんだけど。

(写真はイメージ)















学校を終えたこともあり、比較的自由に使える時間が増えたんで、仕事の合間、独学でフランス語を練習する日々を送っている。 いや、むしろ仏 語の練習の合間をぬって仕事をしていると言ったほうが正しいのかもしれない、仕事は週2日休みだけど、練習は正直休んだことはないからだ。

本当フランス語って難しい。 それに対して英語がいかにシンプルな構造を持った言語なのか改めて実感している。

まぁ仏語学校も終えたってことで、仕事の選択の幅が一気に広がった。
今後はフルタイムでの仕事を探せるようになったことがその理由の一つ。 それともう一つは、仏語で仕事ができると履歴書に書くことができるという ことである。 ここモントリオールでは大抵の応募条件が仏語と英語の両方を普通に話せることを求めてくる。 こういう側面から、アルファベットを言語に持 たないアジア系移民は本当に苦労する。 大体、移民の第一世の生活はかなり不安定なものだとも言われる。 通常、一から教育をスタートできる第二世(つま り俺の子供ね)から安定してくるものなのだ。

話がちょっとそれたが、移民という身分に甘んじて社会的地位の低さの言い訳にはしたくない。 それに一応巨神兵にもやりたい分野がある。 調理は面白い仕事の一つではあるが、それで人生設計をする気には到底なれないのだ。 俺、食物にあんまり関心無いし^^
じゃあ最初から選ぶなよ、とツッコミが入りそうなものだが、去年の段階では英語しか話せず、まるで職業の選択肢が無かったのである。 食っていくためには仕事など選んでいる余裕は無かった。


2 きっかけ

そこで巨神兵は考えた。 将来やっていきたい方向、日本で積んできたキャリア(陸自のみだけど。)なんかをさ。

色々探っていたところ、友人の一人が言った。
「僕のいとこで税関の職員として働いている人が居るけど、結構稼ぎ良いらしいよ。 この種の仕事は、ここカナダじゃ警備的な側面も強いから巨神兵のキャリアにもマッチするんじゃない?」

…。 思考回路がシンプルな巨神兵は5秒で決めた。


後日、フランス語学校の講師(超綺麗な人)の一人に言ってみた。 容姿関係ないけど。

巨 「先生、俺税関職員になるわ。 へへ。」

講師(超綺麗人) 「…巨神兵、残念だけど国籍が必要よ。 あんた無いでしょ。」

…美人に言われてなおさらショックである。 容姿関係ないけど。


3 国 籍

国籍と書いたが、正しくは市民権と呼ばれる。 巨神は永住権は持っているがこの国籍に準ずる「市民権」は持っていない。 こいつを得るには最低3年間の居住後、テストを受け、審査をパスしなければならないのだ。
カナダに来ていまだ1年ちょっとの当時、応募に申し込むだけでもあと2年も待たなければならない事実を知ってガックリ肩を落とした。

何をするにも移民であることが障害になると感じた。

















あまりに悔しかったので暫くはxboxで現実逃避を決め込んだ。


4 新たなキャリア

後日、別の友人の一人が言った。
「俺は警備員として働いて2年になるんだけど、給料悪くないよ。 巨神兵のキャリアともマッチするんじゃない?」

2秒で決めた。

まぁ実際、給料云々よりも市民権を得るまでの約2年間を警備員として経験を積み、その後税関職員へのステップアップを考えれば良いんじゃないかってことに気付いた。 常に「経験」を求められるカナダでは、これがベストなのではとすら思えてきた。

持つべきものは友人である。

さっそく、勢いに任せて警備の仕事を探してみたんだけど、全ての応募条件に気になる一文を見つけた。 「ライセンス必須」

ライセンス?

なんとカナダでは、警備員としての免許を持っていなくてはそもそも働けないというのだ。
日本じゃ定年退職した爺さんがやってるよね。
まぁ確かにモントリオールで見かける警備員が一様にして若い、中には拳銃を保持しているのもいて、どうやら日本とは状況が異なるようである。

まぁとにかく必要な物はしょうがない。 不幸中の幸いか一年に数回しかない講習が間もなく開かれるということで早速応募した。 朝から夕まで2週間の短期集中コースである。


5 セキュリティ エージェント コース

(写真はイメージ)














第一日目、教室を見渡すと俺を含めて17人ほどの生徒がいた。 けっこうコンパクトな人数である。 席についてぼーっとしてると早速講師が入ってきて、なんかしゃべった。

…聞き取れない。

そう、この授業は別に移民向けにデザインされているわけではない。
講師はアクセントの強いケベック州のフランス語で、アホみたいなスピードで話すし
俺以外の学生は(5人のハイチ人を除き)みんなカナダ人だし
そもそもハイチもフランス語圏の国だしで、俺は完全に外国人留学生状態。

俺のつたない自己紹介を聞いて、講師は「いつ、カナダに来たんだい?」なんてのん気なことを聞いてくる始末。 
俺が電子辞書片手に授業に参加しているのを見て完全に引いていた。

「…わからない言葉があったらいつでも質問してくれ。」なんて言ってくれるが
「10秒に一回わからない単語が出てくるのにイチイチ聞いてられっか!」と頭の中で突っ込んでみる。
皆は授業が進むにつれ、ドンドン手を挙げて発言や質問を繰り返してる。 その質問の内容ですら巨神兵は聞き取れない。
巨神兵は8時間、発言無し。
なんだかカナダ人達のパワーに飲み込まれそうであった。


そんな感じで一日目は何が起きたんだか分からないまま終わった。 隣の奴が教科書をめくるのを見て真似てたぐらいだ^^ 子供かよ。

これがカナダの教育か。 これじゃとても最終日の筆記試験受かんねぇぞ。 俺涙目



それからは、毎日毎日時間があれば、もらった教科書を読みまくった。 

 (実際に使用した教科書)















後半半分は刑法の条文でビッシリ。 まさかカナダに来て法を学ぶ羽目になるとは思わなんだ。



授業の前に分からない単語は全て調べておくようにした。 教科書が赤いペンで真っ赤に染まった。 授業開始4日目にして短くない教科書だったが2回精読しきった。
教科書の内容だけなら、刑法、刑事訴訟法含めて概略説明できるようになるまで頭に入れた。

こんなに必死になったのは本当に久しぶりだった。

その成果もあり、巨神兵の耳が慣れてきたのもありで、3日目あたりから少しずつ内容が理解できるようになってきた。 それに加え、俺の状況を見て両隣の二人が色々とサポートをしてくれるようになった。 こっそり英語で翻訳してくれたり。
さすが治安に関わる仕事をしようとする人間が集まるだけあって、とにかく人を助けようとする奴が多いなぁと感謝した。


2週間の授業の中には2日間、第一線救護も含まれていた。 人工呼吸とかね。

(写真はイメージ)















陸自で毎年のように検定を受けていた巨神兵は、専門用語なんか分かんなくても余裕だった。
というより俺以外のやつらが皆めちゃくちゃで見てて笑えた(悪いとは思ったが。)


楽しかった第一線救護も無事終えてしまって、通常授業が再開した。 2日間は短い。
思わずため息が出る。
相変わらず皆、質問や意見を講師にぶつけて討論に突入したようだ。 なんとか理解はできるが未だ傍観者の巨神兵


しかしながら質問を聞いていた巨神兵は何かがおかしいことにようやく気付き始めた。
そんでこう思った。

「それさっき言ったじゃん。」

そう、質問や意見をまじ合わせて高度な議論を展開しているのかと(勝手に)思い込んでいたのだが、相当しょうもないことを質問している。
というより、今、それ言ったよね?っていう質問ばっかりである…。
人の話聞いてないんだろうか。

こんな(レベルの低い(失礼))こと話してたの?

あれ、もしかして俺大丈夫じゃね?

って思えるようになってきた。


最終日、くそ長い筆記試験も17人中最後に終了した。 問題文読んで理解するのにも人の倍かかるからだ。 昼飯時間に突入してしまったが、講師も辛抱強く待っててくれた。


試験は終わったが、結果の発表もないまま放置されること数時間

待ちに待った卒業認定書授受の際、講師が優秀なやつ順に渡すと言いやがった。

俺は試験にパスしたかどうかすら不明なまま、とにかく名前が呼ばれることだけを願った。


…なんか知んないけど、4番目に呼ばれた。


17人中4位だ! 認定書を貰う際、皆が立ち上がって拍手してくれた。

ちょっとぐっと来た。

皆良いやつだ。 救急法のとき笑ってスマヌ。


まぁ、これをもってようやく、ライセンスの申請に取り掛かれる。 
歩みは遅いが、やりたい事に向かって確実に前進しているのを実感し嬉しく思った。


申請から3ヵ月後

おととい、ようやくライセンスカードが届いた。


















イヤッホう

これから、職探しで忙しくなる:)

ボスにレストラン辞めるって何時言おうかな?



-----------------------------------

はぁー 書くの疲れた。 溜めに溜めすぎたわ。

ようやくライセンスを手にしたってだけで特に何にも変わらないけど、無駄にしないように頑張ります。 ライセンス維持するだけでも金がかかるんだし。


くっそ長い読んでくれたかたありがとございます。


したっけ。